2005.10.11.  曇り  カワセミ王国 ポイント:D0087point)


 

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科学って??

科学は、近代精神を特徴づける考え方だと言われます。近代ヨーロッパで理性重視の考え方が広まり、そこから科学が生まれました。この科学、なかなか曲者です。扱いを誤るととんでもないことを引き起こしたりします。今回は、この科学について書いてみましょう。

(ここでいう「科学」とは「古典的な自然科学」を指すとお考え下さいね)

 

科学には次のようなの特徴があると言われます。

科学は、ものごとを二つに分けて考える認識方法をとります。これを二項対立と呼びます。例えば、科学は、主体(ものを見る側)と客体(見られている側)という二項に分けて考えるのです。 

科学は現象を最小単位に分けて考えます。これは、複雑な現象を小さな要素に還元して説明するためです。これを還元主義と呼びます。 

科学は普遍法則を求めます。世界を均質な数字とみなし、数学的な計算によって物理現象や化学現象を解明して、普遍的な法則を見つけ出そうとします。普遍性を求めるがゆえに、科学は、そのできごとに価値があるかどうか、善なのか悪なのかを問いません。

 

では、このような科学にはどんな問題点があるのでしょうか?

科学の二項対立に基づく認識法では、連続性や曖昧性を捉えられません。たとえば、気が滅入ると体の具合も悪くなりますよね?でも、科学はそういうことを軽視するのです。

かすみ網で捕獲されいじり回され足環を着けられて強いストレスを与えられられた小鳥がどうなるかを科学は軽視するのです。

 

科学の還元主義は動くものを動かなくして捉えます。それゆえ、生命運動などを把握できないのです。たとえば、人体の部分部分を解明しても、全体の複雑なつながりが解明できません。

足環をつけて放して別の場所で再捕獲されたとして、この2点の位置という情報から、「渡りという複雑な行動」を解明なんてできるのでしょうか?

 

科学の普遍性は、非合理的な考え方を認めません。そして、科学は客観主義に基づいて価値については問いません。その結果、科学は人類に何をもたらしたでしょうか?人類の害となる核兵器や生物化学兵器など、取り返しのつかないものを発明してしまったではありませんか。

成果の上がらないまま小鳥に無差別に足環をつけ続けても、科学はその行為の価値を検証しようとはしないのです。そして、その行為が善なのか悪なのか考えもしないのが科学の本性なのです。小鳥たちに対しても、科学は取り返しのつかないことをしてるんじゃありませんか?

 

科学は理性から生まれました。理性は感情よりも上位のものである、つまり科学は感情より上位であるとお考えの方が少なからずみえるようです。でもちょっと待って下さい。科学は、自分の行為の価値や善悪を判断しないのです。だからこそ、科学に携わる人間には、道徳心とか倫理観といった感情が人一倍要求されるべきじゃないですか?

「命をいつくしみましょう」という倫理観はもっとも基本的であり、おそらく世界中で通用するものだと思います。この倫理観に立って、例えばバンディングの問題点を考えることのどこがいけないのでしょうか?繰り返します。バンディングに携わる人も、研究に携わる人も、それを検証したり批判したりする人も、「命をいつくしみましょう」という倫理観をなくしてはいけないのです。

また、バンディングに疑問を持つ側は科学一辺倒でなければいけないのでしょうか?ワタシは違うと思います。「かわいそう」「なんか変じゃないの?」----こういう感情がスタートでいいのです。なぜなら、疑問を呈する人は科学であろうとはしていないからです。

一方、バンディングを肯定する人は、科学でなければいけません。だって科学的な「調査」でやってることですから。ですから、バンディングのメリットを科学的に証明して、疑問を呈する側を納得させなければいけません。そうです。科学的な必要論を展開して欲しいのです。

で、何が言いたいかというと。。。

 

みなさん、感情を大切にしてください。だって、科学(理性)だけじゃ、感動なんてできないでしょ?

 

 


「小さな力でも、集結すれば、途方もなく大きな力になります。」って言うけど、ほんと?

はい本当です。アチコチの関係者様もご覧になっておられますから。マスコミさんだって注目しています。

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